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●電池交換なんて、安ければ良い? |
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タイムチャン: |
ママが言うには、時計専門店では無かったらしくてね、安さにホイホイ
つられて入ったら「アルバイトみたいな人」が出てきて、簡単にチョコチョコ
いじって「時計が壊れています。動きません。」って言われて返されたんだって。
いくらなんでも手付きが素人みたいだし、あやしいと思ったらしいわ。そこでママは、違うお店にも立ち寄ったの。
今度は電池交換1500円の老舗の時計屋さん。 頑固そうなおじさんが出てきて「コイルが切れてます。奥さん、どこか他で
やってもらいましたか?」と聞かれたんだって。ママは正直に「ハイ」と言うと、「多分その時に、コイルを切られたんですね。もう治りません。」だって。
ママは悔しくなって、もう一度最初の電池交換500円のお店へ行ったらしいの。
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タイムチャン: |
怖いわね、女の執念って。
そうしたら問題のアルバイトさんはいなくなっていて、 結局言い出せないまま帰ってきたんだって。
ママ、随分落ち込んでいたわ。そりゃもうヤケ食い。 |
時男君: |
なんかエライことになってきたぞ。どうしようかな。ボク、プレッシャーに弱いんだ。 |
タイムチャン: |
責任重大よね。いい考えがあるわ。その時ママが知り合った人でね、この町で一番時計に詳しい人がいるわ。
「ウォッチ博士」っておっしゃるんだけど、いかにもって感じでしょ?
その人、頑固な時計屋さんにも「治らない」って言われたママの時計を 治しちゃったのよ。時男君、その人のところへ行くわよ!
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時男君: |
あっ、待ってよ!タイムちゃ〜ん! |
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